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税理士 西宮市

スペインニュース 9月16日ダイジェスト

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     【経済】
    ・スペイン行政による累積債務17%増、9,427億5,800ユーロで過去最大
    スペインの累積債務は前年同時期17.16%増、9,427億5,800となった。内訳、中央政府は8,183億7,500万ユーロ(前年比+20.31%)、地方行政1,932億9,600万ユーロ(前年比14.84%)。2013年の累積債務目標はGDPの91.4%だが、上記は92.2%にあたり、目標上限を超えている。国(州)債の利子支払いと、年金や失業など社会保険受給者の増加が債務を膨らませた。(9月13日 エル・ムンド紙電子版)

    ・年金改革で330億ユーロの歳出削減案
    エル・パイス紙が入手した年金改革法案起草報告書(経済社会委員会に提出)で、2014年から2022年にかけて329億3,995万ユーロの削減を目指していることが判った。労働省は年金改革法案を年内にでも可決させる方針。改革の大きな変更点はふたつで、一方は現行の物価上昇率による年金受給額の算出を廃止し、社会保険のバランスによって算出するというもの。社会保険が歳出超過であれば、当該年の受給額は最大で0.25%引き下げられる(歳入が多い場合は、物価上昇率+0.25%まで)。もう一方は受給額算出に現行の受給開始年齢、積み立て年数、算定期間に加え、新しく「67歳以降の寿命」を算定の変数として加えるというもの。単純に計算すると、受給開始時の受給額は最大で3.5%〜4%ほど落ち込むことになる。これまでと同じ額の受給には、社会保険の歳入が毎年大きな黒字(+0.25%を達成するため)を計上し、受給者は67歳の受給開始以降、最低14年〜16年存命していることが条件となるため、取り返すのはなかなか厳しいだろう。(9月16日 エル・パイス紙)


    【政治】
    ・マス(カタルーニャ州知事)とラホイ首相の間で書簡往復
    カタルーニャ州マス知事は独立に関する州民審査を「一刻も早く」実施できるよう、中央政府に承認を求める書簡をラホイ首相宛に送った。これに対して、ラホイ首相はマス知事が政府に承認を求める姿勢を「現行法と民主主義の正統性を尊ぶものである」と好意的に捉え、「すべての国民に対して最良の回答ができるよう、協力を惜しまない」と返答。建前的なやり取りとなったが、ラホイ首相側が審査について「違憲」の言葉を使わなかったことなど、比較的態度が緩和されたようにも解釈できる。(9月15日 ABC紙電子版、他)


    ・アルムニア欧州委員会顧問「カタルーニャが独立した場合、EU加盟はない」
    欧州委員会副委員長ホアキン・アルムニア氏は本日、講演で現行のEU条約に照らし合わせると、「分離地域はEU加盟国になり得ない」と述べた。(9月16日 エル・パイス紙電子版)

    【社会】
    ・ギネス認定 存命中で最長寿の男性だったサンチェス(112歳)氏 死去
    スペインのサラマンカ生まれで、今年7月12日に日本の木村次郎右衛門氏が116歳で亡くなって以来、存命中の男性では最長寿に認定されていたサルスティアーノ・サンチェス氏が先週金曜(※9月13日)に112歳で亡くなった。サンチェス氏は17歳でキューバ、その後米国に渡り、炭鉱で働いた。後にナイアガラ・スペイン人会のメンバーとなり、ケンタッキー州から「ケンタッキーカーネル」の称号を与えられていた。生前のインタビューで、長寿の秘訣は「1日1本のバナナ」と答えていた。(9月15日 エル・パイス電子版)




    9月11日 カタルーニャの日(La Diada)

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      11日(水)カタルーニャの日のイベントで、カタルーニャ独立を求めて集った群集が、州の最北端から最南端まで、手を繋いで縦断する「人間の鎖」を完成させた。
      カタルーニャ州政府内務局の発表によると、参加人数は160万人。イベントはフランスのLe Perthusからバレンシア州Vinarosまで、400kmにわたって行われ、主催者団体が参加者移動用に車両も用意した。

      イベント終了後の演説で主催者団体ANC(カタルーニャ国家総会)のカルメ・フォルカデル会長は、「すでにふたつの道しか残されていない。民族としての消滅か、独立か」と述べ、アルトゥール・マス州知事に今年1月の公約に則り、2014年に独立を問う州民審査を実施するよう求めた。
      州政府フランセスク・オムス顧問も「(イベントは)歴史の教科書に載るほどの成功を収めた。中央政府も無視するわけにはいかないだろう。」と自信を覗かせた。

      今年7月に国立社会学調査センターが行ったアンケート調査では、州民の40.6%が独立を望んでおり、25.6%がスペインに留まるとしても自治権の強化を求めるとして、昨年の州選挙時よりも独立の気運が高まっていることを示している(独立・自治権強化に反対は30.1%、内訳:現状維持17.6%、自治権弱化3.4%、自治権放棄9.1%)。

      しかし、本来であればこのイベントの中心にあるべき、アルトゥール・マス(カタルーニャ州)知事は先週「政府の承認なしでは、2014年の州民審査は不可能。その場合は州選挙のある2016年に延期する」と地元ラジオ局で述べ、独立に関してはややトーンダウンした印象がある。また、海外メディアのインタビューにも「独立か否か」といった明確な審査ではなく、「(中央との)財政協定に賛成か」などの質問を追加する可能性がある事を示唆しており、先月行われたラホイ首相との会談(内容非公開)で何らかの譲歩案を提示されたのではないかと、独立急進派からは疑念をもたれている。

      独立急進派であるERC(カタルーニャ左翼共和党)は現在のところ、マス知事率いるCiU(統合と団結党)と連立しているが、これ以上の州民審査先送りはERCの信用を損なう恐れがある。特にERCの支持率は独立の気運に乗じて急成長しており、ERCが離れればCiUは与党の座すら危ぶまれる状況だ。
      しかし、ラホイ首相が2014年の州民審査を承認する可能性はほぼ皆無と思われ、マス知事は非常に苦しい板ばさみ状態にあるようだ。




      2013/09/09 スペインニュースダイジェスト

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        【政治】ラホイ首相、マス知事と秘密裏に交渉で合意
        ・中央政府とカタルーニャ州がそれぞれ、交渉窓口担当者を任命
        9月11日の「カタルーニャの日」(昨年は数十万人が独立を主張するデモを行い、カタルーニャ独立の気運が高まった)を前に、ラホイ首相とマス(カタルーニャ)知事が8月末に会合。内容は伏せされましたが、その後ラホイ首相の独立を問う州民投票について阻止の姿勢がややトーンダウン、マス知事も「2014年に投票ができなければ、2016年に」という発言もあり、お互いに譲歩の傾向が見られています。

        【経済】スペインの大手ゼネコン、債務低減続く
        スペインの6大大手ゼネコン(OHL、ACCIONA、ACS、Ferrovial、Sacyr、FCC)は前四半期に続いて債務低減に取組み、全体で0.3%の債務低減を達成した。しかし、6社合計で依然として400億ユーロの債務が残されている。最も多く債務を減らしたのはFCCで前期72億4,500万から66億5,400万。

        【スポーツ】レアルマドリードDFセルヒオ・ラモスのツイッター炎上、東京五輪応援か?
        東京の五輪開催決定の僅か数時間後、レアルマドリードのディフェンダー、セルヒオ・ラモスが恋人と寿司を肴に夕食を楽しんでいる写真を掲載。「こんな日に限って・・・」「こんな時に日本食を食べに行くのはセルヒオぐらいのもの」「セルヒオにツイッターを持たせるのは、テロリストにバズーカを与えるようなものだ」など、大炎上中だ。セルヒオ・ラモスはこれまでにも「空気の読めない」ツイートで話題を呼んでいる。



        自営業者の年金は被雇用者と比べて月300ユーロ少ない

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           スペイン雇用省が発表した「年金報告書」によると、自営業者が定年後受給する年金の平均額は643.41ユーロ/月で、全国平均943.96ユーロ/月を約300ユーロ下回っている。

          自営・専門家・実業家機構連盟(OPA)のカミーロ・アビエタール会長は、「スペインの自営業者の約8割が最低額での積み立てを行っているため、この差が生じている」として、基本積み立て額の引き上げを提案する方針。

          現在スペインの年金受給者数は530万人。その内自営業者は約186万人。



          【2012年5月25日 ABC紙】より



          外国人のスペイン脱出相次ぐ。「帰りたいが帰れない」外国人も多数。

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            2003年からスペインに働きに出てきたエクアドル人のロシオさんは今日(5月6日)、ほとんど着のみ着のままスペインを後にした。
            スペインに家を買わなければ、今ごろ彼女には60,000ユーロの貯金があるはずだった。エクアドルのひとりあたり年間収入の平均が3,000ユーロであることを考えれば、その損失は余りに大きい。

            スペインの外国人失業率は、平均の24.4%に対して37%弱。外国人の収入は目に見えて落ち込んでいる。
            マドリードのクアトロ・カミノス地区は外国人居住者が多いことで、これらに向けた店舗(格安国際電話ボックスや、仕送り業者など)が多く集中しているが、近年はシャッターの降りた状態のものが目立つ。

            南米に向けて荷物を発送する「Latin Travel」の従業員、マルシエル・エレーラさんによると、近年は売上げが45%程度減少したという。「電気代や食料品は上がっているのに収入は減る一方。最近は帰国する人たちの引越し荷物ばかり送っている」と彼女は話す。

            2011年、スペインの外国人人口(EUを除く)は85,941人減少した(※EU国籍以外の外国人人口は約260万人)。
            しかし、これは「出国できた」外国人の数に他ならない。
            「もう少し辛抱して・・・」と考え、職を探しているうちに帰国するための貯金を使い果たしてしまい、帰れなくなってしまうケースが頻発している。

            スペイン政府とEUは帰国用片道航空券購入支援(3年間は再入国ができなくなる)などの措置を取っている。これまでに30,000人の外国人がこれによって帰国したが、依然として申請数は増え続けており、現行の予算では対応しきれなくなっている。さらに帰国支援は失業保険の前倒し一括支給と引き換えに行われるなど、一定の保険料の積み立てを行った「合法滞在者」を主な対象としている。エクアドル人協会のソーシャルワーカー、モンティホ氏によると「スペインで就労許可を得るのは非常に困難だ。(帰国支援の)条件をクリアすること自体が大変に厳しい」と話している。

            金曜の午後5時の終業前、エクアドル人協会のロビーにはまだ40人あまりの同国人が「どうすれば故郷に帰れるか」、助言を求めて順番待ちをしていた。同協会パスプエル会長が見かねて「ここに来た頃を思い出して欲しい。もっとつらい思いもしたはずだ」とその場で同邦たちを激励したが、居合わせた人たちはせいぜい頷く程度で、その反応は冷ややかだった。

            【5月6日 EL PAIS紙】より

            マドリードで『乞食組織』摘発

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              毎朝7時にマドリード市の各ポイントに「従業員」を配置。夜12時に迎えの車が来るまで、その場で「物乞い」をさせる、「乞食組織」がスペイン国家警察とマドリード市警の共同作戦で摘発された。
              逮捕されたのは首魁のルーマニア人夫婦をはじめとする10名で、プエンテ・デ・バリェカス(マドリード南部)のマンションに数十名の同邦を住まわせ、使役していた。

              「就業中」は常に組織の監視員が巡回し、食事は1日1食でボカディーリョ(フランスパンのサンドイッチ)が配られる。
              帰宅後、その日の上がりを徴収される。目標額である80ユーロ程度に達しなかった場合は住居を追い出され、公園に放置されるなどしていた。

              警察の介入により解放された乞食たちはいずれも四肢の一部が欠落している障害者であった。これは通行人の同情をひくためだ。
              彼らは「スペインで仕事をしながら病院で治療を受けられる」という組織の嘘の求人に騙されて連れてこられており、「逃げ出せば家族にも危害を加える」と脅迫され、非人道的な環境下で物乞いをさせられていた。

              【4月22日 ABC紙】より

              スペイン流 「就職面接攻略法」10か条

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                求人は減り、応募は増える。厳しさを増すスペインの雇用市場で生き残るには、他の応募者に差をつけることが大切だ。Finanzas.comが、人事の専門家に面接で成功するための秘訣を取材した。

                ・「あなたの長所と欠点は?」
                面接で必ず聞かれる古典的な質問だが、とっさに反応できない人も多い。特に自分の「欠点」が採用に影響しないか不安に思い、回答につまるケースも多い。この質問に決まった正解は存在しない。大切なのは「自分の欠点を認識しており、それを直すための努力をしている」ことをアピールすることだ。例えば「もっと時間管理ができるようにする」という回答が有効だ。これは会社役員に至るまで、必要とされていることだからだ。いずれにしても、「欠点はありません」という回答は、自己認識や自己否定に欠け、幼稚ともとれるので避けるべき。(Seeliger y Conde、カルラ・アリモント氏)

                ・「同僚や上司はあなたをどう評価するか?」
                上記、長所と欠点の変化バージョンともいえるが、さりげなく「協調性」についても問われていることに注意。謙虚でありながら、良いイメージをアピールしよう。同僚や上司を批判するような回答は論外。

                ・「応募のきっかけは?」
                応募者の「やる気」を計る、古典的な質問。「10年後の自分はどうなっている?」「サンタクロースに願い事をするなら?」といった、変化球バージョンもある。給与、地位、やりがい、社会的貢献などが動機として挙げられるが、応募者にとってはやや居心地の悪い質問だ。前もって募集されているポストがどのようなものか、充分に分析した上で回答を選ぶ必要がある。長期間にわたる雇用で、明確な結果も求められず、安定した業務への応募であれば、「野心家」のイメージは避けるのが賢明。逆に、流動的で競争力が求められるポストでは「野心家」である方が良い。

                ・能力について
                雇用側は自社の条件と応募者の履歴書を充分に照らし合わせた上で面接をしている。従って、面接は応募者が履歴書に書いた知識や能力を、本当に有しているのか、確認するために行っていることになる。質問が専門的な内容に及んだ時は、自分の知識や能力をアピールするチャンスだ。しかし、逆にありもしない知識をひけらかすようでは逆効果となってしまうので注意が必要。企業によっては応募者が社員の一員として、問題に対してどのように対処するか実演させ、ロールプレイング・テストを行うところもある。(Manpower役員、マリア・ホセ・マルティン氏)


                ・「もしも仕事が期限までに間に合わなかった場合は?」
                応募者は「時間管理」「計画性」「調整力」「逆境時の姿勢」について問われている事を念頭におくべき。

                ・「これまでに直面した問題は。どのように解決したか」
                面接官にとっては、応募者がどれだけの知識や能力を有しているか、様々な面から見ることができる質問だ。それだけに、応募者にとっては複雑な質問ともいえる。まず、「小さなつまずきで転んでしまう」と見られないよう、本当に困難だった問題を挙げるように心がけよう。また、この質問は採用側の企業が何らかの問題を抱えているとき、または該当する業界が流動的になっているときに多く見られることを念頭に置くと良い。(Seeliger y Conde、カルラ・アリモント氏)

                ・「同僚との関係が悪くなった場合どう対処するか?」
                協調性について問われている。問題への対処ができる、または事前に回避する方法をとる、といった側面が求められている。(Adecco Office y Profesional 人事担当 カロリーナ・モウネ氏)

                ・「同僚の不正を目撃した。報告するか?」
                応募者が返答に困ってしまうことが多い質問のひとつ。報告するかしないかは、さほど重要ではない。いかに筋道を立てて、自分の行動を説明するかが大切。

                ・「あなたが挙げた功績で最も誇りに思っているものは?」
                「リーダシップ」「管理能力」「メンバーとの協調」をアピールしよう。

                ・「あなたは我が社にどう貢献できるのか。また何故我が社を希望したのか」
                やる気と自己認識能力の他、会社への「好奇心」を問われている事を忘れずに。そのため、応募する企業の方針や、業界、応募ポストや、実績など、事前に調べておくと非常に有用。「募集ポストに、本当に興味がある」応募者が、企業にとって何よりも魅力的だといえる。


                【2012年2月9日 Finanzas.com】より



                スペイン携帯市場動向-Telefonica(Movistar)シェア後退

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                  2011年の携帯電話契約件数は5,620万件。前年比+3.4%(約150万件増)と好調にも拘らず、最大手Movistar(Telefonica)、続くVodafone、Orange共にシェアが減少している。

                  Movistarは2011年中に約47万件の顧客を失い、マーケットシェアでは前年の42.3%から40.07まで%後退した。
                  2位Vodafoneも契約数31万件を失い、シェアは1.79%減で、28.21%となった。
                  一方、Orangeは新規約33万件を獲得。シェアは0.08%後退して20.21%となったが、現状の維持に成功している。

                  大手の不振に対して、後発のYOIGOは78万件の新規契約を獲得し、シェアを1.26%伸ばして5.19%、その他の合計も120万件増で、シェア6.33%(2.81%増)となり、後発・小企業の躍進が伺える。

                  また先年12月はスペイン全体で53万件弱、新規契約数が増え、月間最高記録となった。
                  Movistar、Vodafone共に、このチャンスを逸することなく、価格・プランの見直しを行い、それぞれ9万件と12万件の新規契約を獲得して通年の後退に歯止めをかけた形だ。

                  【2012年2月8日 EL PAIS紙】より

                  easyJetが高度10.000mでファッションショー

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                    2月3日18:10マドリード発、easyJetパリ行きの便は乗客のど肝を抜く「ファッションショー会場」と化した。
                    高度10,000mを飛行中、5人のモデルが機内でスペイン人デザイナー、フランシス・モンテシノス氏の最新コレクションを機内で披露し、乗客の注目を浴びた。

                    『Fashion Tour』と命名されたこの企画は、マドリードで開催されているイベント『Cibeles Fashion Week』にあわせて立案され、機内で披露されたコレクションも同イベントに出展されたものだ。

                    easyJetスペインのマーケティング・ディレクター、ボルハ・ロサノ氏は「私たちは『サプライズ』が好き。こういったイベントを実施することで、他社との区別化を図り、弊社の付加価値をPRしていきたい。今回のイベントも、お客様は非常に喜んでくれた。まだまだ、これからも『サプライズ』を用意するよ』と話した。

                    また、デビュー40年を迎えたモンテシノス氏は「40年もデザイナーとしてやってきたが、まだまだ新しい経験と言うものがあると実感し、うれしく思う」とコメントした。

                    【2012年2月 Expreso】より

                    ※フランシス・モンテシノス略歴(Wikipediaより)
                    1950年、バレンシア生まれ。バレンシア芸術工芸学院でインテリア、デザイン、服飾を学ぶ。1972年、家業の一環として店舗を構え、1980年頃から海外に展開。『スペイン風』を基礎としながら、モダン・最新モードによる再解釈をスタイルとする。個性的かつ大胆なコレクションをPasarela Cibelesで披露しつづける、スペインモードのオーソリティ。
                    公式サイト:http://www.francismontesinos.com/





                    ペセタからユーロへ移行して10年

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                      ペセタ


                      2001年師走、数多くの軍用車がスペイン各地にある秘密の倉庫を出発。「2002年0時ちょうど以降、国内のどのATMもユーロだけにする」という目標を達成するため、大掛かりかつ隠密裏に『ユーロ配送作戦』が実行された。


                      2012年1月1日はスペインから「ペセタ」が消え、「ユーロ」が導入されてちょうど10年になる。

                      ユーロ導入時の換算は『1ユーロ=166.386ペセタ』。テレビ局は連日ユーロへの移行を繰り返し伝えて、国民への周知活動に努めた。また経済省も「ユーロが導入されても、物価は上昇しない」と強調して説明した。

                      しかし、一般的に「100ペセタ=1ユーロ」という「どんぶり換算」が横行したため、2002年の物価上昇率は予測を2倍上回り、特に飲食業(5.8%)、服飾(5.3%)、交通(5%)、食品(4.6%)のインフレが顕著だった。

                      あれから10年、「ペセタを知らない世代」も成長してきたが、未だに大部分のスペイン人が「価格を考えるときはペセタに換算」しているという。(ABC紙アンケートによると、82.5%)

                      またスペイン銀行によると、ユーロに換金されなかったペセタは107億ペセタ(17億ユーロ)に達するとのことだ。
                      今年アイルランド政府が緊縮財政と増税策で見込んでいる国庫収入より多い額が、もう二度とユーロに換金されることなく、一般家庭の思い出の品、あるいは観光客のお土産として現存している。

                      ペセタは「ラテン通貨同盟※」への加盟を契機に1868年10月19日政令に基づき、1869年からスペイン唯一の通貨として鋳造(当時の1ペセタ=銀5g)されるようになった。以降、2002年3月1日に無効になるまで、数々のスペイン史上の人物が紙幣に登場した。最も登場回数の多かったのはコロンブスだった。



                      【2011年12月25日 ABC紙】より



                      ※ラテン通貨同盟: フランスが主体となり、ベルギー、イタリア、スイス、スペイン、ギリシャ、オーストリア、ブルガリア、ベネズエラ、セルビア、モンテネグロ、サンマリノ、ローマ教皇庁が加盟した、金銀複本位制による通貨の統一規格で、共通の基準(金銀比価1:15.5)で造られた加盟国の通貨を、同盟国間で自由に流通させるとした。


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